お客様の自叙伝はステンドグラスのお話!
15年来のお付き合いをさせていただいている84歳のお客様から「自叙伝を書いたよ」と連絡を戴きました。
拝見させていただくと、僕がお作りしたステンドグラスのことばかりで「加藤君という職人と知り合い・・・・」との文章が写真と共に散りばめられています。
これは、ひょっとしたら職人にとって最高の宝物ではないかと思いますが、直ぐには実感がわいてきません・・・! 取り敢えず、葛籠屋代々の仏壇に飾らせていただきました。
お伺いすると、帰りにはいつも「ハイ、景気づけ」と言って大好物の鹿児島の焼酎を持たせる心優しい方です。毎回、難しいご注文ですが一升瓶を抱え込むと僕も「ハイ、何とか・・・します」と自然に答えてます。
3年前に、「富士山を描いて欲しい」と言われました。これは、以前から頭にはあるもののステンドグラスにするにはかなり難しい課題です。「ついに、来たか!」と決心しました。幸運にも山中湖に住んでいる友人から、様々な季節の富士の写真を提供してもらうことができました。
構想を練っていても時間ばかりが進み、しょうがないのでパソコンから離れて初心に戻り、水貼りをした画用紙に水彩絵の具で描き始めました。鏡富士の案は、ある朝夢に出てきたものです。
2001年 マンション踊り場、4階~1階までの各階の窓に鶴見川の歴史を表現しています。(向かいに小学校があり、子供たちの教育のためにという趣旨です)